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着物のことは何でもご相談ください
『創夢』公式ホームページをご覧いただきありがとうございます。
当社『創夢』は悉皆業(しっかいぎょう)のお店です。悉皆業とは、着物の洗い張りやシミ抜き・染め替え等、着物のクリーニング・メンテナンス全般を取り扱う専門的なお店のことを言います。
悉皆屋・悉皆業という言葉を「初めて聞いた」という方も多いことでしょう。なんだか敷居が高い……と思われてしまうかもしれませんね。でも悉皆屋は、ずっと昔から「着物を着る人達」の味方なのです。
きものに戸惑う現代人の味方に
当社の社長・【坂根克之】が着物業に携わるようになったのは、50年も前のことです。当時の「着物」とは、お客様が白生地を購入してから色や柄を指定し、京都へ注文に出すというのんびりした方法で売られていました。
人々は「着物は直しながらずっと着る」という考えで着物を購入しましたし、売る側もそれを念頭においた販売姿勢が当然でした。しかしバブル期に入り、着物の売り方は大きく変わります。
例えば成人式の振袖等は、お客様を集めた展示会での大量販売へ。呉服店以外の企業も着物販売に参入し「より早く・より多く売る」というスピード販売が主流となりました。
こうなると、お手入れ方法の説明等は省略されます。慌ただしく着物を購入し、お手入れもお直しもよくわからず、何度か着ただけでタンスにしまわれる、そんな着物も多いのではないでしょうか。
最近では若い女性を中心に着物ブームも到来していますが「興味はあるけれど……」と尻込みをする方も少なくありません。私ども『創夢』は、そのような「着物を楽しみたいけどわからない」という現代の人達のアシストをしたいと考えております。
「もったいない」の気持ちを大切に
絹(正絹・シルク)の着物は、よく「生きている」と表現されます。定期的に虫干し等のケアを行い、ていねいに着用し大切に扱えば、60年~100年生きるとも言われるほどです。
染め替えや仕立直しをして、現在の年齢に合わせた着物にするのも良いものです。着物は着付けでサイズ感を体に合わせられますから、少し体型が変わっても着ることができます。
もちろん、親から子へと着物を受け継いでいくこともできます。洋服と違って柄の流行もほとんどありませんから、三代に渡って着続けることもできるのです。
2005年に環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性・ワンガリ・マータイさんは、そのスピーチで「MOTTAINAI(もったいない)」という日本語を使い、大きな注目を集めました。
しかし現代の日本人は、世界で一番はやく服を捨てるというデータも出ているのだとか。「モノを大切にする」という日本人の心を、ケアすればずっと着られる着物という存在からもう一度見直していければ……と願っています。
「おもてなし」の和の精神
もうひとつ世界で注目された日本語には、東京オリンピック招致活動時の「おもてなし」もありますね。おもてなしとは、相手が気持ちよく過ごせるよう、心を込めて歓待することです。
例えば結婚式等のフォーマルな場で、TPOに合わせた装いをするのも「おもてなし」の一環です。また季節に合わせた柄の着物でお客様をお迎えすれば、お相手は目も心もほころぶことでしょう。
当社『創夢』社長は、作家・佐藤愛子氏に「きものと私」というタイトルで随筆を依頼したことがありました。ご自宅にお伺いしたとき、佐藤氏はお母様から譲り受けたという色無地を紫色に染め替えた着物を、わざわざお召しになって出迎えてくださったのです。
これもまた日本らしい「おもてなし」の心ではないでしょうか。相手に大切に思いやる「おもてなし」の気持ちも、着物を通じて受け継いでゆきたいですね。
着物のことは何でもご相談ください
悉皆業(しっかいぎょう)の「悉」は「ことごとく」、皆は「みな(みんな)」とも読みます。つまり悉皆屋・悉皆業とは「なんでも屋」、着物を着るユーザーのためのマルチサポート業務というわけです。
さらに言うと昔から「悉皆、やっかい」という言葉もあります。お着物のお手入れやサイズ直しは細かくて大変、難易度の高い仕事。つまり「やっかいな仕事」というわけで、業界でも実は敬遠されがちです。
しかしこれからの着物業界で、ユーザーのサポート役は絶対に必要だ--私ども『創夢』はそう考えています。
長らくきもの業界に身を置いた社長自らも「悉皆業」の基礎(素材、織、染、加工、仕立)を習得。きものメンテナンスの各分野の職人や専門家とも太い繋がりを作り、お客様の幅広いニーズにお応えできる体制を整えました。
着物のシミ抜き・洗い張りや染色補正はもちろん、お仕立て直し等の幅広い着物のクリーニング・メンテナンスに対応いたします。もちろん着物の普段のお手入れ等、わからないこともお気軽にご相談ください!
皆様の着物ライフのお役に立てるよう、精一杯がんばってまいります。