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絶対やっちゃダメ!失敗しがちなお宮参りのマナーや作法4選

お宮参りのマナーや作法

赤ちゃんが生まれて初めての正式なイベントである「お宮参り」。ご家族にとっても初めての行事ですから、いろいろ緊張しますよね。さてお宮参りのマナーや作法はチェック済ですか?

お宮参りは平安時代頃から続く伝統的な日本の行事であり、そこには意外なしきたりやマナーがあります。

坂根克之
坂根克之
こんにちは。着物関係一筋50年 京都きものサロン創夢(そうむ) 坂根克之です。ここでは「マナーを知らずに当日失敗してしまった」というよくあるNG例を見ながら、お宮参りで注意しておきたいマナーや作法について知っていきましょう。

カジュアルな服でお宮参りに行った

NG例
スタジオ撮影の時だけ借りたフォーマルを着ればいいの?と思って普段着でお宮参りの祈祷に行ったら、他のご家族は全員キチンとした格好。恥ずかしかったです…

解説
お宮参りは「神様に無事子どもが生まれたことを感謝し、これからの無事を祈る」という正式な行事です。昔は結婚式・通夜葬式と同じランクの行事として扱われるレベルでした。

そのため現在でも、神社での御参り・祈祷では次のような礼装をすることがマナーとされています。

  • 赤ちゃん:当日の主役なので「正礼装(最高位のフォーマル)」
  • 家族:赤ちゃんの脇役なので「準礼装または略礼装」

NGなカジュアルスタイル例

衣類編

× ジーンズ
× パーカー、トレーナー
× Tシャツ(男性は衿の無いシャツはすべてNG)
× ミニスカート(ひざ上10センチ以上)
× スリットスカート
× 胸の谷間や背中が見える服
× ノースリーブ服(羽織物等で隠しましょう)

足元編

× スニーカー
× ミュール、サンダル等の踵の無い靴
× カラータイツ
× 生足(特に祈祷で神社に上がる時に裸足は失礼)
× ブーツ

荷物編

× リュック
× スポーツバッグ
× 紙袋

ママの靴はノーヒールでOK?

ママの足元ですが、赤ちゃんを生んで間もないお母様はノーヒール靴でも構いません。ただしフォーマル服に合わせて浮かないような上品なデザインを選びましょう。

着物の「カジュアル服」にも注意!

「お宮参りは和装で」という方は、着物の格にも要注意。例えば「小紋(こもん)」や「紬(つむぎ)」は着物の中でもカジュアルな装いであり、お宮参り等のフォーマルな場には不向きです。

フォーマルを着たが派手すぎて浮いた

NG例
「お宮参りにはフォーマルを」と聞いたので、独身時代に友達の結婚式に着た服と同じもので行ったら、私ひとり派手すぎて浮いてました。どういうフォーマルなら良かったのか…

解説
お宮参りは完全に赤ちゃんが主役であり、母親・父親・祖父母は「脇役」であり「裏方」という考えのもとで行われています。ですからフォーマルでもより「控えめに」「上品に」というのが基本的なルールです。

結婚式のご友人枠(特に独身女性等の場合)だと「華やかさを場に添えるのもマナーでルール」でしたが、お宮参りだと考え方がだいぶ違います。例えるならこれから先、赤ちゃんの「入園式」や「卒業式」等をイメージしてみては?保護者が華やかすぎる格好をしてると変ですよね。

華やかな色味のものは避ける

赤ちゃんは「主役」なので、初着(祝着)には赤や紫、金色等の華やかな色合いのものを身につけることも多いです。しかしご家族は「脇役」なので、衣類にはあまりに華やかな色合いのものは避けた方が無難と言えます。

おすすめの色合い

  • ベージュ
  • 紺色
  • 淡いブルー、淡いグリーン
  • 抑えた色味の淡いピンク(和装の場合)等

男性の場合には、スーツは控えめな色味で、ネクタイで少し色を添えても。男性で和装の場合には、紺や焦茶等の抑えた色味のものが良いでしょう。洋装の場合、黒一色の装いにならないように注意しましょう。

華やかすぎるアクセサリーを避ける

赤ちゃんのママやおばあちゃまの装いでは、派手すぎるアクセサリーをしないように注意を。七五三と違って赤ちゃんは簪(かんざし)等のアクセサリーもできません。ご家族が光るアクセサリーをすると目立ち過ぎることが多いのです。

避けた方が良いもの

  • キラキラ強く光るデザイン
  • 大ぶりすぎるアクセサリー
  • 簪や髪飾りで大きすぎるもの、光るもの

揺れるピアスやイヤリングはNG?

地域によっては「揺れるアクセサリー(ピアス等)」や「揺れる簪(かんざし)」をお宮参りで嫌う傾向も見られます。これは「家庭や幸せが”揺れる”」という縁起を気にしてのもののようです。

ちなみに揺れるピアスは赤ちゃんに引っ張られたりしやすい上に、写真撮影時にも耳元で揺れるので「ベストショット」が減りやすい…という現実的なデメリットも。特にルールというわけではないですが、この点も心に留めておくと良いかもしれませんね。

神社・寺院でNGな装いにも注意

お宮参りで参拝や祈祷を行う神社や寺院では、殺生(せっしょう、動物の命を奪うこと)は良くないこととされています。動物の命を直接的に連想させる装いは、お宮参りでは避けたほうが良いのです。

NG例

  • 毛皮のコート
  • ファー小物
  • アニマル柄
  • クロコダイル皮、蛇革等

たとえフェイクファーやフェイクレザー(合皮)でも、周囲にはその違いはわかりません。「動物の命を連想させる」という意味ではマナー違反と言えます。このようなオシャレはお宮参りの時には控えましょう。

お宮参りで誰が赤ちゃんを抱くかで揉めた

お宮参りの持ち物
NG例
神社に入る時になってから、姑と私とどちらが赤ちゃんを抱っこするかで揉めてしまって…せっかくの両方の家族が揃ったイベントだったのに、その後もギクシャクしてしまいました。

解説
お宮参りで赤ちゃんを誰が抱くのかについては、伝統的なしきたりを大切にするご家族と新しい考え方のご家族があります。

伝統的なお宮参りのしきたり
元々の「お宮参り」は、赤ちゃんの父方家族が主催して行うものでした。地域によっては赤ちゃんの母親は「産後の穢の時期」ということで、神社の参詣・祈祷には参加させないこともあります。この場合、赤ちゃんを抱っこするのは父方の祖母が行います。

近年のお宮参りについての考え方
現在の「お宮参り」はより「父・母・子」を家族の中心として考えるイベントとして変化しています。赤ちゃんは撮影時・祈祷時等にはママが抱っこし、途中ではパパが変わって抱っこをするというご家庭が増えてきました。

当日までにしっかり話し合いを!

お宮参りについての考え方は、ご家庭や地域によっても違います。現在でも昔ながらのしきたりを大切にしているご家庭も珍しくないのです。

「どちらが正解」というものではないので、お宮参りや撮影時に誰が赤ちゃんを抱くのかは、よく皆さんで話し合いを。当日になってから「話が違う!」となると、祈祷も撮影の時間も迫っていて周囲にもご迷惑になってしまいますよ。

お宮参り、親族や仲人の参加を断りトラブルに

NG例
お宮参りは家族でするものだと思っていたのですが、当日になってから「親族が参加する」と言われてビックリ!お断りをしたらトラブルになってしまって、どうしたら良かったのだろうと悩んでいます。

解説
お宮参りは現在では「家族のイベント」とお考えになる方が多いですね。大都市圏だと「パパ、ママ、赤ちゃん」だけでコンパクトにお宮参りをするご家庭も増えています。

しかし地域によっては、昔ながらのしきたりに則ったお宮参りを続けているところもたくさんあります。

地域の風習例

  • 北陸地方の一部:父方の親族が参加する
  • 甲信越地方の一部:家の隣人(地域住民)等を含む奇数の人数が付き添って神社に向かう
  • 中部地方の一部:結婚式の仲人が付き添う
  • 近畿・中部の一部:参拝は家族のみだが、祈祷終了後に親戚周り・近隣の挨拶回りを行う 等

地域の風習は事前によく確認を

お宮参りは古くは平安・室町頃から各地で行われてきたと言われる歴史ある行事です。その頃は今のようにネットやテレビがあるわけではありませんから、各地での「地域マナー/ローカルルール」がしっかり出来上がっている行事なんですね。

地域によっては古くから続けられてきたお宮参りの風習をとても大切にしているところもあります。地域独自の風習に関して不安な場合には、地域の方に事前に相談を。また夫・妻いずれかの実家の地域で「独自の風習」が残されていることも多いので、お互いによく確認するようにしましょう。

おわりに

お宮参りの作法やマナーについて、よくある失敗やトラブルとまとめてみましたが、情報はお役に立ちそうでしょうか?

お宮参りはパパとママにとって、初めての「親」としての正式なイベントであると言えます。これから大きくなる赤ちゃんの模範となれるよう、当日はきちんとした装いと振る舞いを心がけたいですね。

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