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お宮参りの時期はいつ?3ヶ月でもOK?よくある質問を解説!

お宮参り

赤ちゃんの無事な誕生を氏神様に報告し、これからの健やかな成長を願う行事である「お宮参り」。赤ちゃんにとっても生まれて初めての大切なイベントですから、抜かり無く準備をしておきたいですね。

でもお宮参りの時期っていつ頃なのでしょう?何ヶ月頃までに済ませるのか、ご存知ですか?

坂根克之
坂根克之
こんにちは。着物関係一筋50年 京都きものサロン創夢(そうむ) 坂根克之です。ここではお宮参りの時期や日取りについて、よくある質問にQ&A形式で解説していきます。

お宮参りの時期や日取りはいつが正式?

正式な日取りとしては、男児の場合は生後31~32日、女児の場合が32日~33日とされています。(地域により違いはあります)なお、これはあくまでも目安です。必ずしもこの日程にお宮参りをしなくてはいけないわけではありません。

おおむね「生後1ヶ月」が目安

お宮参りの日取りとしては、だいたい「生後1ヶ月が目安」とする地域が多いです。お母様の産後の体の状態がよく、赤ちゃんの体調も安定しているようであれば、だいたい1ヶ月頃を目安にスケジュールを立て始めると良いでしょう。

1ヶ月検診が終わってからでもOK

赤ちゃんが生まれた後には、病院で「1ヶ月検診」が行われます。ここで赤ちゃんの身体測定や運動機能、視覚機能等の確認が行われるほか、お母さんの健康状態も医師によってしっかりチェックされるのです。

赤ちゃんがお散歩等の外出ができるようになるのも、だいたいこの1ヶ月検診後が理想的とされています。医師による健康チェックを受けた後なら、気分的にも安心ですよね。お宮参りについても「1ヶ月検診が終わってから」を目安にしておくと良いのではないでしょうか。

生まれて100日でお宮参りすると聞いたのですが…

お食い初め(おくいぞめ)
地域によっては、「お七夜」「百日祝い」等、赤ちゃんにまつわる別の行事と「お宮参り」を合わせて行うところもあります。お宮参りは地域性の強い行事なので、両家や地域の風習をよく確認しましょう。

お七夜とは?

お七夜(おしちや)とは、赤ちゃんが生まれてから七日目に行う祝の行事のこと。赤ちゃんの名付けをして、家族やお世話になった人たちで祝の膳を囲みます。平安時代頃から行われる風習で、地域によっては現在も根強く残っています。

とってもカンタンに言えば生まれたばかりの誕生祝いといったところでしょうか。

百日祝いとは

百日祝い(ひゃくにちいわい)とは、赤ちゃんが生まれてから百日目を祝って行う家族の行事です。「お食い初め(おくいぞめ)」という言葉は、聞いたことがある人も多いことでしょう。

生後100日頃には、早い子では乳歯が生え始め、さまざまな食事を取れるようになってくる頃。この頃にお餅をほんの少し食べさせたり、鯛(たい)等を食べさせて、これからの赤ちゃんの健やかな成長を祈ります。現代では「お祝い膳」を用意して、家族で祝いをすることが多いですね。

現代ではお食い初めはお食い初め、お宮参りはお宮参り…と別に分ける地域も多いですが、お宮参りとお食い初め(百日祝)をまとめて行う地域も根強くあります。どちらが正解というわけではないので、ご両家の意向をよく確認することをおすすめします。

お宮参りはいつ頃まで大丈夫?3ヶ月でも良い?

赤ちゃんやお母様の体調を重視して、おおむね生後3ヶ月頃までにお宮参りを済ませれば大丈夫です。

ムリをしないスケジュールで

生まれたばかりの赤ちゃんは、体調が安定しないことも多いもの。また、産後のお母様の体調がなかなか良くならないこともあります。お宮参りの主役である赤ちゃんと、そのお母様の体調が行事で悪化しては「健やかな成長を祈る宮参り」の意味がまったくありません!

実際、上でも解説したとおり地域によっては百日祝い(生後3ヶ月頃)にお宮参りを行う地域もたくさんあります。昔からの「しきたり」よりも、ご家族の体調を見て、皆様のムリのないスケジュールを考えていきましょう。

あまり遅すぎるのは良くない?

ただしお宮参りがあまり遅すぎるのは考えもの。まず生後5ヶ月頃になると寝返りを打てる子が増えてきます。つまり足や胴に筋力がついて、じっと寝ていられなくなってくるわけです。

抱かれている時に活発に動くようになると、祈祷の際の抱っこが大変になったり、お宮参りの写真撮影の時間が長引いてしまいがち。3ヶ月位までの時に行った方が、意外とラクにイベントが終わる…というケースは多々あります。

また満1歳の誕生日を迎えてしまうのは「遅すぎ」の感があります。遅くとも3ヶ月頃を目安にしておいた方が良いでしょう。

生まれて1ヶ月だと8月。暑くて心配です

季節によっては暑さや寒さで赤ちゃんの体調が心配…ということがありますよね。「お宮参りは生まれて1ヶ月」というのはあくまでも目安ですので、過ごしやすい季節に延期しても大丈夫です。

特に夏の暑さには注意!

昔と今で大きく変わってきたのが、真夏の最高気温です。40年~50年前には盛夏になってようやく真夏日(30℃越え)という地域も多かったのですが、近年では35℃を越える「猛暑日」が珍しくなくなってきました。

特に赤ちゃんは体内の水分量が少ないため、暑さに弱いです。猛暑が続く時期のお宮参りは避けた方が無難と言えます。

着物の暑さも考慮して

お宮参りの際の服装としては、赤ちゃんはベビードレスに初着(掛着)をかけて、お母様やお祖母様は訪問着や色無地等の着物を着るという方が多いですね。このような和装をしますと、たとえ夏向けのものであっても普段着に比べて暑く感じられるものです。

お宮参りは「クリスマス」や「お誕生日」とは違って、多少の日取りの変更がきく行事と言えます。皆様が快適に和装ができる日取りを選んだ方が良いでしょう。

お宮参りで避けた方が良い日取りは?

お宮参りの「祈祷」や写真館での「撮影」をされる場合には、1月初旬~中旬、11月中旬は避けた方が良いかもしれません。初詣や七五三の祈祷とかぶって祈祷の予約がとりにくかったり、成人式の撮影で着付け・スタジオが大変混み合うことが予想されるためです。

七五三詣は11月を中心に行われる

お子様関連のイベントである「七五三」は、11月15日を中心に、だいたい数週間ずれ程度で行うご家庭で多いです。神社でも七五三祈祷が多く行われますし、写真館や写真スタジオ・着付けもこの時期に混み合います。

  • 神社で「お宮参りのご祈祷」をする予定がある
  • 着物の着付けや髪セットを美容院に予約する
  • お宮参り後に写真撮影をする予定がある

上のような場合には、11月中旬頃は避けた方が良いかもしれません。

成人式の混雑にも注意

成人式は1月第2月曜日(成人の日)に行う自治体が多いですが、自治体によっては「帰省時にまとめて成人式を」ということで、お正月のうちに式を行うところもあります。

成人式では女性たちが振袖を着るので、この時期は美容院や着付け師は一年で一番の繁忙期です。また写真館やカメラマン等も予約が1年以上前から埋まっているというところがほとんどとなっています。

  • 着物の着付けや髪セットを美容院に予約する
  • お宮参り後に写真撮影をする予定がある

上のような場合には、1月初旬~中旬頃も避けた方が良いでしょう。

おわりに

お宮参りの時期や日取りについて、よくある質問をQ&A形式で解説してみましたが、情報はお役に立ちそうでしょうか。お宮参りはそもそも家族でとりおこなう行事ですので、何よりご家族間で納得がいき、皆様がにこやかに当日を迎えられることが大切です。

風習やしきたりも大切ですが「みんなが気持ちよく宮参りができること」を重視して、日取りを決めてくださいね。

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